よっし~のつぶやき

日々の生活で思ったことを綴っていきます。

昼田とハッコウ

特にネタがないので前に読んだ本の感想を書いてみます😅

 

 

山崎ナオコーラさんの『昼田とハッコウ』。

 

幸福寺という架空の街にある個人経営の小さな書店を舞台にした小説。
幸福寺は吉祥寺がモデル。モデルになった書店も実際にあるらしいけどその店には昼田やハッコウのような息子はいないらしい。

 

ハッコウが店長になった後の日常が個人経営の書店におけるリアルな苦悩や問題を絡めて描かれてて面白かったです。
ハッコウはタメ口でしか話せなかったり、アルバイトへの指示をサイコロで決めたり、こんな店長で大丈夫か?と思ってしまうようなキャラクターだけど、昼田がいるからこそなんとか成り立っているような気がしました。あとは朝倉もかな。
昼田は昼田で六本木の大手IT企業を辞めて休みも少ない小さな書店を手伝うことになったり、元カノが連れてきた子供を預かることになったり、気になる女性をハッコウに取られたり、結構波乱万丈で大変そう。でもハッコウに比べたら全然しっかりしてるし、不器用なハッコウを昼田がフォローしてるイメージ。

 

昼田はハッコウが頼りないから本屋を手伝うようになったというのもあるだろうし、二人とも本音は言わないけどなんだかんだで信頼関係があるのが垣間見える。

 

印象に残ってる場面は、昼田がこの小さな書店で働くことに対しての考えを表したところ。
「この街と共に生きていく。」という言葉は小さな世界で生きるということではなくて、この書店で買われた本が海外の遠くの街で読まれることもあるかもしれないし、そういうことを考えて広い世界を想像しながら生きていくという意味が含まれている。
この書店で買われた本が買ってくれた人の人生のどこかで役立ってくれたら嬉しい。そんな気持ちを持って働いている。
これは昼田だけではなくて、実際に本に関わる仕事をしている人みんなが思っていることなのかな。